東京マラソン2027チャリティの寄付金及びチャリティランナーの募集が始まります!
2026.06.22 国境なき子どもたち
こんにちは。国境なき子どもたち(KnK)です。
いよいよ今月、6月24日から東京マラソン2027チャリティの寄付金及びチャリティランナーの募集を行います。
いただいたご寄付は、カンボジアやフィリピン、バングラデシュの子どもたちに教育の機会と安心・安全な居場所を提供するために活用させて頂きます。ぜひご応募ください!
ご応募詳細はこちら↓
https://knk.or.jp/ev270307/
また、今回は東京レガシーハーフマラソン2026チャリティ及び東京マラソン2027チャリティ寄付先でもあるバングラデシュでの現地スタッフと路上で生活する子どもたちとの関わりを中心に活動報告します。
【バングラデシュ】路上の子どもたちと関係を築くために大切にしていること
バングラデシュ 活動ニュース 海外での活動 2026.06.04
報告:広報/支援者対応 岡田茜
国境なき子どもたち(KnK)の活動では、その対象である子どもたちと私たちについて、「裨益者と支援者」、「子どもと大人」といった立場の違いをこえて関係を築くことを大事にしています。今回の記事では、ほほえみドロップインセンターのスタッフ6名(タリク、チョンドン、ビプロブ、ファルザナ、シャミマ、ジェスミン)が、路上で生活する子どもたちとの関係づくりにおいて大切にしていることをまとめました。最後まで読んでいただけましたら幸いです。

子どもたちが生きるショドルガット港にて。センター長のタリクと子どもたち(2023年撮影)
最初に、これまでインタビューに応じてくれた子どもたちの声をご紹介します。
●「スタッフは、僕を『路上の子』でなく『家(センター)の子』として、家族の一員のように接してくれるので大好きです」(タンヴィル/12歳)
※以下、年齢はインタビューを受けてくれた当時の年齢です。
●「センターのスタッフから罵られたり、汚い言葉を使われることが絶対にないのがうれしいです」(ラナ/15歳)
●「センターによく来るのは、安心でき幸せな気持ちになるからです。スタッフは私のことを大切にしてくれます」(タニア/13歳)
●「僕の宝物は僕自身です。僕の身体、僕の健康、僕の人生が一番大切です。スタッフがそう教えてくれました」(タンヴィル/12歳)
●「以前は将来のことについて考えたこともなかったけれど、スタッフと話をして自分の将来について考えるようになり、今はお金をがんばって貯めています」(ラムジャン/15歳)
●「センターに通っていた頃、スタッフから人との接し方について学びましたが、今の仕事でとても役に立っていると実感します」(ナヨン/19歳)
●「僕はセンターのスタッフたちのことが大好きです。いつも一生懸命になって助けてくれるし、僕のことを好きでいてくれるからです」(ラズ/13歳)
・・・これらはほんの一部ですが、子どもたちの言葉から、彼らと現地スタッフとのあいだで育まれる純粋で、温かなやり取りと、信頼によるつながりを想像していただけるのではないでしょうか。
では、センター長のタリクをはじめ、スタッフたちは子どもたちと向き合う時に、何を大切にしているでしょうか。彼らがまとめてくれたものをご紹介します。
共感/Empathy
ほとんどの子どもたちが、ネグレクト(育児放棄)、暴力、搾取、拒絶、極限の貧困を過去に経験して来た、もしくは今もそれらの問題に直面しています。私たちが教え導くためにはまず、彼らのことを理解することから始めることを大切にしています。
共感力があれば、相手の視点に立つことができます。共感力は、相手の行動に対して苛立ちではなく理解をもって対応するのに役立ちます。子どもは、自分の痛みや苦しみを本当に理解してくれようとしていると感じると、心を開いて私たちを信頼してくれるようになります。

港で子どもの話を聴くタリク(2019)
忍耐/Patience
行動の変化は一夜にして起こるものではありません。多くの子どもたちは不安定な環境で育ち、攻撃的な態度をとったり、不適切な言葉遣いをしたり、ルールを守るのに苦労したりすることがあります。
私たちは厳しく指導するのではなく、彼らに時間を与えます。繰り返し教え、継続的なカウンセリングを行い、必要に応じて優しく指導します。忍耐強く接することで、子どもたちは徐々に自制心、規律、そして良い習慣を身につけていきます。

センターで、男の子と向き合い、彼の話に耳を傾けるチョンドン(2019)
尊重/Respect
尊重は私たちの活動の核を成すものです。私たちは、子どもたちの背景、外見、過去の行いに関わらず、子ども一人ひとりを尊重します。子どもたちの意見に耳を傾け、自由に自己表現できるよう促します。尊重されていると感じると、彼らも他者を尊重するようになります。こうして、センター内に安全で安心できる環境が生まれます。

教育係のファルザナと、2026年現在は成人し自分の家庭を持った少女(2019)
偏見のない態度/Non-judgemental Behavior
多くのストリートチルドレンは社会から否定的なレッテルを貼られています。私たちは、彼らの過去の行動や家庭環境、彼らの仕事などを理由に偏見を持つことはありません。その代わりに、彼らの可能性と強みに焦点を当てます。これにより、子どもたちは羞恥心や恐怖心がなくなり、学びの時間やカウンセリング、ライフスキルを学ぶ活動に積極的に参加できるようになります。

ベンガル文字の練習時間の様子(2019)
献身・コミットメント/Commitment
献身的な姿勢もまた、不可欠な要素です。私たちの仕事には、一貫性と献身が求められます。周りの大人に見捨てられた経験を持つ子どもたちには、生活の中で安定した大人の存在が不可欠です。毎日子どもたちのそばに寄り添い、成長を見守り、継続的にサポートすることで、子どもたちは私たちを頼りにできると感じます。こうした長期的な取り組みにより、深い信頼関係を築けます。

ソーシャルワーカーのビプロブは男の子たちにとって頼れる存在(2025年)
「ほほえみドロップインセンター」の開設から、今年2026年9月で15年の節目を迎えます。この15年、ほとんどのスタッフが辞めることなく、路上で生活する子どもたちと向き合い続けて来ました。子どもたちからのメッセージは彼らにも共有され、昔よりも自信を持って仕事ができるようになったと言っています。その経験から得た知見や学びは、私たちも身近な子どもたちのために生かしていけるのではないかと考えるのですが、いかがでしょうか。
最後に、私たちがセンターのスタッフたちを尊敬することの一つに、彼らが子どもたち全員の名前を覚え、一人ひとりを必ず名前で呼んでいることが挙げられます。毎日40から50名近くが入れ代わり立ち代わり通って来る中で、名前を尋ねて記憶することは集中と努力を必要とすると想像します。一方で子どもたちにとっては、自分の名前を親しみを持って呼んでもらえることは、とてもうれしく、安心を感じ、「対等に向き合ってもらえている」と、大人への信頼を回復する第一歩となっているようです。
「ほほえみドロップインセンター」の経験が、皆さまが身近にいる子どもと接せられる時のお役に立てたなら、とてもうれしく思います。

遊園地にて。右はKnKのパートナー団体Society for Underprivviledged Families代表のティプ・スルタン氏(2025年)
~国境を越えてすべての子どもに教育と友情を~
国境なき子どもたち(KnK)は、1997年に日本で設立された国際協力NGOです。これまで15ヵ国(地域)において23万人以上の子どもたちに教育機会を提供し、自立を支援してきました。2026年現在は、6の国と地域で教育支援を継続しています。
「共に成長するために」という理念を継承しつつ、世界の子どもたちに教育と友情を届けられるよう、さらに力を尽くして参ります。
↓↓↓詳しくはこちらをご覧ください
https://knk.or.jp
国境なき子どもたちは、東京マラソン財団チャリティ RUN with HEARTの寄付先団体です。
