【ピースワンコ活動報告】 保護から6年。 ワンコの可能性を信じてつないだ「蒼空」の幸せ
2026.08.21 ピースウィンズ・ジャパン

こんにちは!
東京マラソン2027チャリティ寄付先団体の認定NPO法人ピースウィンズ・ジャパンです。
東京マラソン2027チャリティを通じてあたたかいご支援を賜り、誠にありがとうございます。
私たちは日本の犬の殺処分ゼロを目標に、保護・譲渡活動を行う「ピースワンコ・ジャパン プロジェクト」を運営しています。
皆さまからのご支援のおかげで、ピースワンコから新しい家族のもとへ卒業したワンコは5,600頭を超えました(2026年5月末現在)。今回は、その中の1頭「蒼空(そら)」をご紹介します。
「蒼空」は、生後約6か月で保護されてから約6年間、神石高原シェルターで暮らしていたワンコです。
とても怖がりで人への警戒心が強く、ときにはスタッフの足に咬みついて逃げてしまうこともありました。スタッフの間でも「扱いが難しい子」と認識されており、日頃から慎重な対応が必要なため、譲渡も難しいかもしれないと言われていました。

そんななかで「蒼空にもきっと家族が見つかる」と信じたスタッフが、自宅で一緒に暮らしながら人との生活に慣れてもらう“お泊まりトレーニング”を開始しました。
最初は触れられることも苦手で、ハーネスの装着やお散歩練習も簡単ではありませんでした。しかし、スタッフは「蒼空」の気持ちに寄り添いながら少しずつトレーニングを重ね、人への信頼を育み、できることを一つひとつ増やしていきました。
そして2025年、そんな「蒼空」に大きな転機が訪れます。
「蒼空」に、面会希望のご連絡をいただいたのです。
ご連絡をくださったのは、先住犬を見送ったあと「次に迎えるなら保護犬を」と考えておられた里親さまです。先住犬が旅立って1年ほどたったとき、庭にシロハラインコが舞い降りてきた瞬間、不意に「ママ、もう僕は大丈夫だよ」と愛犬が告げに来たように感じたそうです。
それをきっかけに、再び犬を迎えようとピースワンコの里親募集サイトを見ていたところ、長い年月をシェルターで過ごしてきた「蒼空」の姿が目に留まりました。見た目はイケメン犬なのに、どこか何かを抱えているような表情が気になり、「この子に会いたい!」と強く思われたそうです。
面会の日、里親さまが目にしたのは、担当スタッフの姿を目で追い続け、そばにいると安心した表情を見せる「蒼空」の姿でした。その様子を見て、「この子にとって、やっと見つけた信頼できる人なんだ」と感じられたそうです。そして、「自分もこの子にとって安心できる存在になりたい」と思い、家族として迎えることを決めてくださいました。
卒業してすぐは、担当スタッフを探し回ったり、留守番中に不安から部屋を荒らしてしまったりと、一進一退の日々が続いたそうです。それでも里親さまは「蒼空」の気持ちに寄り添いながら、根気強く向き合ってくださいました。
そのおかげで「蒼空」は少しずつ里親さまに心を開き、家の中をついて回ったり、おもちゃを持ってきて遊んだりするようになりました。今では、お気に入りのソファでくつろぎ、お客さまの輪の中にも自分から入っていくほどに甘えん坊な姿を見せてくれているそうです。

ワンコの行動には、必ず理由があります。人への恐怖から咬んでしまう子や、接し方が難しいと言われているワンコにも、その行動に至るまでの経験や背景があります。どんなワンコも、適切なケアやトレーニング、そして温かい出会いによって、大きく変わることができる――。「蒼空」はそのことを、改めて私たちに教えてくれました。
私たちは日々、さまざまな背景を持つワンコと向き合っています。その中には、「蒼空」のように人への恐怖心が強く、譲渡までに長い時間がかかるワンコもいます。しかし私たちは、どんなワンコも幸せな犬生を送れるように、ワンコたちの可能性を信じ、これからも活動を続けてまいります。
これからも皆さまの温かい応援をどうぞよろしくお願いいたします。

*[特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン]は、東京マラソン財団チャリティ RUN with HEART の寄付先団体です。
* 東京マラソン財団チャリティRUN with HEART公式ウェブサイト
