車いす陸上教室の参加者が東京マラソン2021に出場しました!

2022.04.29

いつも東京マラソン財団 スポーツレガシー事業へ温かいご支援ありがとうございます。


スポーツレガシー事業のプロジェクトのひとつ『EDORIKU 車いす陸上教室』参加者の増田汐里(ますだ しおり)さんが、東京マラソン2021【2022年3月6日(日)】 10km(10.7km)の部に出場しました。

*過去の『EDORIKU 車いす陸上教室』はこちらからご確認いただけます。


今回、『EDORIKU 車いす陸上教室』参加者から、東京マラソンへの出場ということで、東京マラソン出場の感想などをインタビューしました。


車いす陸上教室との関わり



過去開催の車いす陸上教室

「毎年開催されている日産カップの日常車の小学生の部で何回か優勝しました。小学6年生で優勝した時に副賞としてレーサーをもらい、それから本格的に陸上を始め、教室には5年前から参加しています。

車いす陸上教室では、コーチにどういう走りをしたら速くなるか、どういう漕ぎ方をしたらいいか(工夫)を聞いて、たくさん練習してきました。

また、普段は1人で練習することが多かったので、教室では年齢が近い友達とライバルみたいな感じで競い合うことができたので、勝つために頑張ろうという気持ちが多かったです。」

辛い練習も、大会で無事にフィニッシュする場面を思い浮かべながら、絶対にフィニッシュをしたい気持ちがあったので、頑張ってこれたそうです。


東京マラソンとの関わり



東京マラソンファミリーラン2018

「東京マラソンファミリーランにもレーサーで参加したり、大会当日にはフィニッシュエリアで車いすエリート選手のレースの様子を見たこともあり、より東京マラソンに出場したいという気持ちが強くなりました。

そして、ようやく高校1年生になり出場資格を得て10km(10.7km)にエントリーをしたが、コロナにより2度の延期を経てようやく今回出場することができました。

(10km(10.7km)の車いす出場者は2名だけだったので)同年代と練習することもあるので、次回はみんなと一緒に参加したいです。」

ようやく出場できた喜びは、インタビュー中にも凄く伝わってきて、次も東京マラソンに出場したいですと心強い言葉をいただきました。


大会当日【2022年3月6日(日)】



レース中・フィニッシュ後の汐里さん

「スタートするときは、車いすマラソンのトップ選手と一緒だったので、ドキドキして、ちょっと緊張しました。

また、スタート前のウォーミングアップ時には、マルセル・フグ選手をはじめとした選手の近くで一緒に回っていましたが、凄く速くてとてもビックリしました。

(コースが)普段レーサーで走ることができないところだったので、レーサーに乗って見る景色は、どんな景色なんだろうと凄くワクワクした気持ちの方が大きかったです。

実際に走ってみて、レーサーから見た景色は、普段より建物がもっと大きく見えて、楽しかったです。

フィニッシュしたときは、”完走したい”と思っていたので、ホッとして、無事にフィニッシュできて良かったなという気持ちになりました。」

日頃、大会に出場するときは緊張をしない汐里さん。今回は、トップ選手がより近くにいて、かつ東京マラソン初出場ということで、緊張したと仰っていました。
完走おめでとうございます!そして、お疲れ様でした!


今後の夢



「大きな夢は、パラリンピックに出場したい気持ちもあります。今回東京マラソンには10kmで出たので、いずれはフルマラソンで出場したいです!(そのときは)頑張ります!」

日ごろの練習メニューは先輩のレーサー選手にアドバイスをもらいながら一緒に練習したり、ご自身で考えているメニューに取り組んでいる汐里さん。
車いす陸上だけではなく、様々なスポーツにも挑戦しているとのことなので、車いすマラソン以外の場でも、「増田汐里」さんのお名前を目にする機会が増えてくるかもしれません。
楽しみですね!

また、2021大会は沿道での応援自粛を要請していたため沿道は静かでしたが、2019大会までのように沿道で応援いただける日が再び戻ってくる暁には、
「応援している方たちが、レーサーに興味を持って、もっとパラ陸上をもっと応援してもらいたいという気持ちがあります。」
と話していたので、ぜひパラ陸上を応援していきましょう!


循環、そして身近なチャリティへ

汐里さんが元々乗っていたレーサー(ピンク色)は、これから陸上を始めてみたいという子供にも乗ってもらおうと思い、車いす陸上教室において参加者のお子さんが乗ったりしています。
なお、汐里さんご自身は、他の選手が使用していたものを借りて、大会に出場をしています。

このような循環や車いす陸上教室をきっかけに、レーサーに乗るお子さんが増えて、車いす陸上教室から東京マラソンファミリーラン、東京マラソン10km(10.7km)の部、そして車いすマラソンに出場する仲間が増えていきますようにと心から願っています。

そのためにも、東京マラソン財団スポーツレガシー事業では、RUN with HEART寄付募集プログラムを通して、皆さまに身近な社会貢献について考えていただく機会を創出してまいります。


▽東京マラソン財団チャリティ「RUN with HEART」公式ウェブサイト

▽東京マラソン財団スポーツレガシー事業公式ウェブサイト

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