病院近くのわが家をつくる

2026.05.11 ファミリーハウス


こんにちは!認定NPO法人ファミリーハウスです。
私たちは小児がんなどの難病の専門治療を受けるため遠隔地から来る子どもとその家族が安心・安全に滞在できる「病院近くの第二の我が家」を運営しています。

【設立の経緯】
活動のきっかけは、36年前当時国立がん研究センター中央病院に子どもが入院している母親からの切実な声でした。地方の自宅と東京との二重生活のなか、入院中の子どもの看病に専念できる安心・安全・安価な滞在場所がほしいとの声に、患者家族、理解ある市民、医療関係者が連携する市民運動として1991年活動が始まりました。
その後1993年には、日本最初の専用ハウス「かんがるーの家」をスタートさせ、現在は東京都内で8施設16部屋を運営しています。



  うさぎさんのおうち(中央区2室)


 かちどき橋のおうち(中央区・2室)


   ひつじさんのおうち(世田谷区・6室)


  カピバラの家(江東区・1室)

【活動を支える人たち】
ファミリーハウスの運営はすべて寄付によって賄われています。個人・企業による寄付金や物品寄付などです。また、ハウスの運営はボランティアの支えがなければ成り立たない活動でもあります。ハウスを支える大きな力となっている個人による定期的な活動と、企業の社会貢献の一環としての活動などがあります。ボランティア登録数は現在265名、ハウスキーピング、リネン交換などの定期活動は2025年度活動回数264回、852名に支えられました。
企業社員ボランティアとの協働では、合計64回、636名が活動に参加しました。


写真提供:中央区



【活動の展開】

活動は36年を迎えます。この間、ハウスを取り巻く社会情勢も変化してきました。医療の進歩、入院期間の短縮化政策などにより、ハウスに求められるニーズが高度化・多様化してきました。より高度な治療が行われるとともに、治療期間だけ入院しその後は通院で経過観察をする、入院せずに外来で抗がん剤治療をする、医療機器を装着したまま病院近くで滞在しながら外来通院するなど、ハウスで治療中の子どもが家族といっしょに過ごすことが大変多くなっており、医療的配慮が必要なケースが増えてきました。

【「理想の家」実現に向けて】
ハウスは、小児医療と利用者ニーズの変化に基づき、病院により近い場所にこそ必要になっています。ファミリーハウスでは、これまで培ってきたノウハウを活かし心温かい「第二の我が家」の精神はそのままに、さらなる医療との連携が可能になる設備と立地を備えた「理想の家」の実現に向け、計画を推進しております。これまで東京マラソンチャリティ事業でいただいたご寄付の一部もその準備資金として積み立ててきております。
「理想の家」は、国立がん研究センター中央病院に隣接する築地市場跡地再開発地区内に2032年度竣工予定の建物内で開設することで、現在再開発事業者と準備を進めております。

築地まちづくり株式会社の基本計画書(P32から抜粋)
「理想の家」開設予定の「ライフサイエンス棟機能」の記載内容
kihonkeikaku.pdf




【今後の私たち】
ファミリーハウスの活動の原点は、利用する患者・家族が安心してハウスを利用できるよう支援することです。家族は一方的に支援される側という関係ではなく、お互いの作用で利用者がエンパワーメントできるよう支援していくことです。私たちは病気の子どもを中心にした支援を、家族とともに考え実践していきます。
また、社会情勢をみつつ、地域の理解を得てコミュニティで社会を支えていけるよう、これからも活動を続けて参ります。皆さまのご参加をお待ちしております。

ファミリーハウスは、東京マラソン財団チャリティRUN with HEARTの寄付先団体です。