3月を、走ろう。国際女性デーと、ジョイセフの「ホワイトリボンムーブメント」
2026.03.04 ジョイセフ
国際協力NGOジョイセフは、東京マラソン2026チャリティの寄付先団体の一つです。女性や弱い立場にある人々の命と健康が守られ、誰もが自分の人生を自分で決められる世界をめざして活動しています。
国際女性デーのある3月。世界中でつながる「ホワイトリボン」とは?
「ホワイトリボン」は、すべての女性の健康と人権の大切さを啓発し、同じ思いでつながるための国際的なシンボルです。ジョイセフは国際女性デーのある3月を「ホワイトリボン月間」として、各地のランイベントと連携しています。 東京マラソン2026チャリティ、ジョイセフ主催のホワイトリボンラン、大阪マラソン2026、名古屋ウィメンズマラソン2026など、8つの大会で「女性」の健康とエンパワーを願ってホワイトリボンをつなぎ、ムーブメントを広げていきます。
ホワイトリボン2026の寄附金は、日本での性暴力予防活動、そしてザンビアでのジェンダーに基づく暴力(GBV)予防活動に活用されます。
今年は東日本大震災から15年という節目の年です。この災害は、アフリカやアジアなど海外で開発支援を行ってきたジョイセフが、日本でも活動をはじめるきっかけとなりました。
そして、走ることを通して世界の女性を支援するホワイトリボンムーブメントも、実は、大震災の教訓から生まれた「未来への備え」なのです。

震災が私たちに残したもの
2011年3月11日。東日本大震災は、多くの命と日常を奪いました。同時に、避難生活のなかで起きた性暴力や家庭内暴力、妊産婦や母子が直面した困難など、日本社会に存在していたジェンダー課題も浮き彫りにしました。
それまでジョイセフは、主に途上国で妊産婦の命と健康を守る活動を行ってきました。しかし震災以降、「世界中の妊産婦と女性の命と健康を守る」と伝えるようになっています。海外だけでなく、日本に山積している課題への取り組みもはじめたのです。
もうひとつ、震災が私たちに残したのは「おたがいさま」という視点でした。
あの震災の夜、帰宅難民になり、停電で暗いオフィスに身を寄せていた私たちのもとに、これまで日本から支援を届けてきたアフガニスタンやザンビアから安否を気遣う連絡が届きました。そして後日、これらの国々からは、日本の被災地への支援も寄せられました。
支援は一方向ではなく、支え合いで世界がつながっている。この実感は、ジョイセフが大切にしてきた世界との連帯を、いっそう確かなものにしたのです。

「走る」ことで、見える景色が変わっていく
ホワイトリボンランは、ジョイセフの広報スタッフが東日本大震災の被災地で出会った、ある女性の言葉からはじまりました。
「いざという時、子どもを抱えて逃げられるくらい、とにかく健康でいなさい」 その女性の娘さんは、3人の子どもたちと逃げて、子どもたちを高台に押し上げたところで自分は力尽き、津波にのまれて亡くなったのです。
その言葉を受け取ったジョイセフスタッフは、体力づくりをはじめました。最初はウォーキングから、少しずつ、気持ちいいペースでのランニングへ。気がつけば、なんだか体も心も軽やかに。走ることは「自分を整える」大切な時間になりました。
いざという時、大切な人を守れる体力を持っていたい。その思いから走り始めた一人の行動が、仲間へと広がっていきました。そして2016年の国際女性デーに、「走ることを通じて海の向こうの女性に寄付しよう」という呼びかけへとつながり、ホワイトリボンランというチャリティアクションが生まれたのです。
大会スローガンは、「走ろう。自分のために。誰かのために。」 自分の健康を守ることと、誰かを守り幸せにすること。ランニングを通して両方をかなえるというメッセージは、「おたがいさま」の思いで活動するジョイセフならではといえます。

3月こそ大切な「心のセルフケア」
この3月、もし疲れを感じたり、気持ちが重いと感じたら、少しだけ体を動かしてみませんか。
春は心と体が揺れやすい季節です。寒暖差や花粉症の影響に加え、卒業・異動・引っ越しなど、生活の変化も重なります。特に女性は自分だけでなく、家族の状況に気を配ることも多く、「支えなければ」と無意識に力を入れ続けてしまいがちです。
そんなときこそ、 ”自分のケア”を大切にしてください。3月1日から8日は、厚生労働省が女性の健康づくりをすすめる「女性の健康週間」でもあります。ランニングやウォーキング、ヨガなど、かたちにこだわる必要はありません。こわばった心と体をほぐすように、気持ち良く感じるペースで体を動かしてみる。それで十分です。
とはいえ、多くの女性にとってハードルになるのが「体を動かす時間がない」という現実です。
スポーツブランド「アシックス」の調査によれば、女性が運動しなくなる理由のトップは「時間がないこと」でした。妊娠・出産、育児や家事、仕事など、ライフステージの変化で運動する時間を取れなくなった女性が半数以上にのぼります。
一方、同調査では、わずか15分程度の運動でも気分が向上することが示されました。慌ただしい日も、自分のための15分間を確保し、体を動かすことが、心のコンディションを整える助けになるのです。
国際女性デーは、女性が自分の人生を自分で選び、安心して生きられる社会を願う日。いまなお、女性であることを理由に選択や機会が限られたり、声を上げにくかったりする現実があります。だからこそ、日々の暮らしの中で「自分の心と体の声を大切にする」ことが大切。
走ること、歩くことは、その小さなきっかけになります。ホワイトリボンムーブメント月間の3月は、同じようにランやウォーキングを楽しむ仲間が全国にいます。
ぜひ、SNSで、ハッシュタグ「#ホワイトリボンラン2026」を検索してみてください。
それぞれのペースで参加できるチャリティ
ホワイトリボンランの特徴は、「競う場」ではなく「参加の場」であることです。 これまで参加してくださった方からは、次のような声が届いています。
「自分のペースでイベントに参加できたことが良かった。期間が終わっても続けていけるのが嬉しい」
「日々の練習をしながら無理なく参加できました。Tシャツ(チャリティ参加者に贈られる)をきっかけに、ラン仲間に声をかけてもらえました」
「ランはハードなのでウォーキングで参加。森林浴を楽しみながら歩きました」
「初参加でしたが、初対面でもフレンドリーで、10キロがあっという間でした」
走るのが得意でなくても参加でき、体調や経験に応じて方法を選べる。小さなお子さん連れの方や、男性の参加も増えています。無理なく、自分らしく楽しめることが、長く続くチャリティのかたちだとジョイセフは考えています。
「東京マラソン2026チャリティ」という大きな舞台
そして、ホワイトリボンムーブメントにとって大切な、東京マラソン2026チャリティ。 ジョイセフは、寄付先団体の一つとして参加しています。
以前の東京マラソンチャリティで、ジョイセフのチャリティランナーとして走ったランナーたちは、このように話してくれました。
「マラソンは、ふだん忙しく仕事や子育てをしている私にとって、他のことを考えられなくなる “全身全霊の体験” です。精神衛生上、とても良いことだと感じています」(ミミさん・アメリカから参加)
「小さい頃から運動は好きではありませんでしたが、数年前から特別な技術がいらない “走ること” に打ち込むようになりました。ランニングを通して新しい世界を見られるし、パワーアップできる。私は自分のために走ります」(ヒラリーさん・台湾から参加)
走ることは、体力づくりであると同時に、こころを整える時間でもあります。そして、その挑戦がチャリティマラソンという形で、誰かのための支援につながっていく。
私たちジョイセフは、東京マラソン2026チャリティで多くのランナーを迎えられることに、心から感謝しています。
東京マラソン2026チャリティとともに、全国62拠点でつなぐホワイトリボン——「おたがいさま」のかたち
2026年のホワイトリボンランは全国62拠点で開催されます。東京マラソン2026チャリティをはじめ、全国各地の大会と連携しながら、3月を通じてホワイトリボンの輪を広げていきます。
自分のために走ることが、誰かのためになる。 震災から教えられた「おたがいさま」を胸に。この3月、ぜひ一緒に走りましょう。
公益財団法人ジョイセフは、東京マラソン財団チャリティ RUN with HEARTの寄付先団体です。
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