【ピースワンコ活動報告】 虐待?飼い主に捨てられた老犬の「今」

2026.02.20 ピースウィンズ・ジャパン

こんにちは!
東京マラソン2026チャリティ寄付先団体の認定NPO法人ピースウィンズ・ジャパンです。
東京マラソン2026チャリティを通じてあたたかいご支援を賜り、誠にありがとうございます。

私たちは日本の犬の殺処分ゼロを目標に、保護・譲渡活動を行う「ピースワンコ・ジャパン プロジェクト」を運営しています。

皆さまからのご支援のおかげで、広島県のドリームボックス(殺処分機)は2016年から現在まで稼働を停止し続けています。

しかし、今もなお、動物愛護センターに運ばれてくる犬たちは絶えることがなく、私たちは県からの要請を受けて定期的に施設に通い殺処分寸前の犬たちを引き出しています。
私たちが保護する犬のほとんどは野犬ですが、中には、飼い主がいたであろう犬を保護することもあります。
そんな保護犬の1頭、現在17歳になる「カーター」をご紹介します。


――虐待の傷跡を癒す。「カーター」のためにできることすべて


オレンジ犬舎で暮らす「カーター」は、2025年で17歳になったおじいちゃんワンコです。逃げたのか捨てられたのかは分かりませんが、「カーター」には元々飼い主がいたようです。2019年11月に動物愛護センターで保護されていたところを引き出して、ピースワンコにやってきました。
元の飼い主から虐待を受けていたようで、ピースワンコに来たばかりの頃は人に対するトラウマが強く、撫でることができませんでした。いまでも上から手が来るとビクッとして怖がり、歯が出る時もありますが、背中を撫でると気持ちよさそうにしています。
外で飼われていた「カーター」は部屋の中より外が好きで、部屋の中にいるときは要求吠えをしてスタッフに外へ連れて行ってもらっていました。
保護当時から左足をかばうような歩き方をしていましたが、年齢と共に足腰が弱くなって筋力も低下し、甲状腺機能低下症も発症。立ち上がろうとすると左側に倒れ込んだり、ふらついて壁にぶつかったりするようになり、2024年の秋からは自分で立ち上がることが出来なくなってしまいました。

しかし、スタッフが献身的にケアをしたところ、最近では車椅子に乗って自分で歩くまでに回復してきました。

スタッフは「カーター」が部屋の中でふらついて壁にぶつかって怪我をしないように、お風呂マットを壁に設置しました。また、筋肉量が少ない左側に尿がついて尿焼けを起こしてしまうため、1日2回、患部を消毒液で洗浄して抗菌作用がある薬と保湿を兼ねた軟膏を塗ってあげるなど、手厚くお世話をしています。
『お世話は大変だけれど「カーター」のためにできることがあるなら、何でもやってあげたい。1日でも長くカーター自身の力で歩けるようにしてあげたい。』
スタッフはこう語ってくれました。

ピースワンコには「カーター」のように高齢や病気があって譲渡が難しいワンコがいます。
譲渡が難しいワンコたちは、私たちスタッフが家族となって大切にお世話をし、少しでも幸せを感じながら毎日穏やかに暮らせるように、これからも愛情を込めてケアを続けていきます。