国連UNHCR協会は緊急ニーズに対応するため防寒支援を呼びかけています―人道支援予算が逼迫するなか、数百万の難民が冬の厳しさに直面-

2025.12.12 国連UNHCR協会

いつも国連の難民支援活動にお力添えをいただき有難うございます。
国連UNHCR協会は、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)が展開する世界的な冬期募金キャンペーンの一環として、ウクライナ、シリアを含む中東地域、アフガニスタンなどで紛争や迫害で家を追われた人々の命を守る防寒支援を呼びかけています。

国連UNHCR協会の防寒支援寄付ウェブページ
https://www.japanforunhcr.org/appeal/winter


ヨルダンのザータリ難民キャンプで、UNHCRの毛布に包まれて寄り添うスンドゥスさん(11歳)と弟のヒシャムさん(6歳)。足に障害があるスンドゥスさんは歯科医を夢見て泥道を歩いて通学し、正義感の強いヒシャムさんは警察官を志しています。凍える冬の間、子どもたちは小さなシェルターの中で希望をつなぎます。© UNHCR/Shawkat Alharfoush


11月上旬にシリアとヨルダンから帰任したUNHCR渉外局長のドミニク・ハイドは、「人道支援予算は限界まで逼迫しており、今年私たちが提供できる冬期支援は大幅に縮小せざるを得ません。多くの家族は、適切な屋根や断熱、暖房、毛布、防寒着、薬といった、私たちの多くにとって当たり前の物資がない状態で、凍えるような寒さに耐えなければなりません」と述べています。

今年、各国政府がUNHCRのようなパートナーへの支援を削減するなか、気温が下がるこの時期に命を守るため、個人・法人を含む民間セクターからの支援がかつてなく重要となっています。UNHCRは、爆撃で損壊した家屋の修復、住宅の断熱、子どもや高齢者への防寒具や毛布の配布、薬や温かい食事を購入するための現金支給などの支援のため、全世界で少なくとも3,500万ドルの資金調達を目指しています。


■UNHCRの防寒支援活動
家を追われた人々の命を守るため、UNHCRは以下の防寒支援活動に全力で取り組んでいます。
防寒用品などの援助物資の提供:寒さから身を守るために欠かせない、毛布やマット、冬服、ストーブなどの暖房器具や停電時に役立つポータブル電源、ソーラーランプなどの援助物資を提供
シェルター/住居支援:避難所となるシェルターの提供や破壊された住宅の修繕、住宅の断熱性を高める緊急保温キット(断熱シートや防水シートなど)の配布、暖房用の配管整備など
現金給付支援:防寒具の購入費や暖房用の燃料代、医療費や食費など、各世帯の様々なニーズに寄り添うため、冬期の現金給付支援を実施


■ご寄付で可能となる支援の例
1万2000円で:毛布とソーラーランプが入った防寒キットを届けることができます
3万円で:冬に家族を温める暖房器具約6台を届けることができます
6万円で:破壊された住宅を補修する断熱材などが入った住宅用保温キット 約5世帯分を届けることができます

特定非営利活動法人 国連UNHCR協会は、東京マラソン2026チャリティの寄付先団体です。