もし1型糖尿病が治ったら—子どもたちが描く未来の物語

2025.12.08 日本IDDMネットワーク

日本IDDMネットワークのブログをご覧いただきありがとうございます。

このたび、私たちの想いに共感いただいた企業様のご協力のもと「1型糖尿病患児イラストコンテスト」を開催いたしました。



テーマは「1型糖尿病が治ったら」

日々治療と向き合う子どもたちが、もし病気の制約なく過ごせたら——という想いを自由な発想で描いてくれました。

応募してくれたのは、15歳以下の1型糖尿病の子どもたち。
絵に添えられたメッセージには、「思いきり運動したい」「好きなものを気にせず食べたい」「世界旅行」など、一人ひとりの願いが詰まっています。

本記事では、受賞作品とそのエピソードをご紹介します。
子どもたちが描いた未来の景色が、多くの方に希望と気づきを届けられますように。



【最優秀作品賞】


▪️タイトル:世界中を食べ歩く日を夢見て

▪️作者:りいちゃん / 小5

▪️メッセージ:

昨年の冬、1型糖尿病を発症しました。インスリン注射、血糖測定、血糖のコントロール、全てが手探りの日々ですが、家族の支え、学校の先生方やお友達の温かい見守り、そして主治医の先生の優しいお言葉に包まれて、毎日、前を向いて頑張っています。食べるのが大好きな私。もし治ったら、世界中を旅して、各国のおいしい料理やまだ食べたことのない料理を、糖質や注射のことを気にせず味わいたいです。「おいしい!」と笑顔で言えるその瞬間を、心から夢見ています。



【日本リコス賞】


▪️タイトル:自由に泳げる

▪️作者:こなつ / 小4

▪️メッセージ:

私は今年の2月に1型糖尿病を発症しました。発症する前にはスイミングスクールに通っていましたが発症後すぐに辞める事になりました。泳ぐ事が大好きですが水の中で急に体調が悪くなる事が不安な為、もう一度通う事が難しいです。糖尿病が治ったらキラキラした水の中を自由に泳ぎたいです。
池江璃花子選手も病気に負けず頑張っている姿を見てすごいなと思いました。
私もいつか糖尿病が治る事を信じて頑張っていきたいです。



【江崎グリコ賞】


▪️タイトル:みんなでごはん

▪️作者:みお / 小3

▪️メッセージ:

注射をせず、血糖の値も気にせずに家族で楽しくごはんを食べたいです。去年まで当たり前だったことが、病気になってすごく幸せだったなと感じます。
いつかまたその日常に戻れることを信じて頑張ります。




受賞の3作品を見ていただきました。


今回のイラストコンテストでは、全部で24作品を応募いただき、どれも想いを込めて描いたものばかりです。ぜひ、当団体の紹介ページから全作品をご覧ください。

▪️イラストコンテスト作品紹介ページはこちら:
https://japan-iddm.net/news/info/35033/


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