記念すべき5000頭目の卒業~オルドの物語~
2025.11.25 ピースウィンズ・ジャパン

こんにちは!
東京マラソン2026チャリティ寄付先団体の認定NPO法人ピースウィンズ・ジャパンです。
東京マラソン2026チャリティを通じてあたたかいご支援を賜り、誠にありがとうございます。
私たちは日本の犬の殺処分ゼロを目標に、保護・譲渡活動を行う「ピースワンコ・ジャパン プロジェクト」を運営しています。
皆さまからのご支援とご協力のお陰で、現在は5,200頭の保護犬が新しい家族に繋がっています。その中で2025年6月1日、記念すべき卒業5000頭目のワンコとして、あきる野譲渡センターから里親様の元へ卒業した「オルド」の物語をご紹介します。
―――ご支援がつなぐ「命」。病気でも、高齢犬でも、幸せに。
記念すべき5000頭目の卒業犬となった「オルド」は、2024年9月24日に広島県内の動物愛護センターからピースワンコにやってきました。当時、推定10歳ぐらいの高齢犬でガリガリに痩せていました。
神石高原シェルターで検査したところ、軽度の白内障、甲状腺機能低下症、軽度の変形性関節症による骨の変形、左前肢の腫瘍など、様々な疾患を抱えていました。心雑音もあり、定期的な検査も欠かせない状態で、すぐに治療とケアが始まりました。

人懐こいオルドはみんなに可愛がられ、譲渡会でも人気者でした。里親希望のお申し出も何件か頂きましたが、高齢で様々な病気を抱えていてお世話に手がかかるせいか、なかなかご縁が繋がりませんでした。
昨年12月、山形県在住の70代の里親さまから「終生預かりボランティア」についてお問い合わせをいただいたのをきっかけに、「オルド」の運命が動きました。
里親さまは、ご自身の年齢的に「シニアで病気がある子なら看取ってあげられるのでは」と、はじめはピースワンコが医療費を負担するかたちの「終生預かりボランティア」についてお問い合わせをくださったのですが、『ワンコのためにできることがあるなら、医療方針は自分で決めたい』と希望され、通常譲渡でお話を進めさせていただくこととなりました。
ピースワンコは、里親希望者さまに対して年齢制限は設けておりませんが、里親さまには継承者を立てていただいております。
やり取りを重ねながら、4月29日に「オルド」を含めた2頭とオンライン面会を実施。里親さまとご友人さまのライフスタイルともマッチした、「オルド」にお申し込みを頂き5月26日からトライアルを開始することに!
当日、里親さまは同居している同い年のご友人さまと、継承人になってくださった柴犬と暮らしておられるご夫婦さまと一緒に、神石高原シェルターから移動してきた「オルド」のお迎えに、あきる野譲渡センターへ来てくださいました。
高齢で様々な疾患を抱えている「オルド」は、譲渡後も医療費の一部をピースワンコが支援する「ファミリーサポート制度」の対象犬です。スタッフは里親さまに、オルドの日常生活の様々なケアと合わせて、制度についてもお伝えさせていただきました。トライアル手続き終了後、「オルド」は山形へ向かいました。
そして、6月1日。「オルド」は記念すべき5000頭目の卒業ワンコとなりました!!
高齢犬でも、病気でも、幸せを掴んだ「オルド」のように、ピースワンコはこれからも一頭でも多くの命を幸せにするために活動を続けてまいります。
ぜひこれからも私たちの活動を見守っていただけますと幸いです。

