東京レガシーハーフマラソン2025直前企画 第2段!【ランニング学会会長】
2025.10.10 東京マラソン財団スポーツレガシー事業-1

こんにちは!東京マラソン財団スタッフです。
いつも温かいご支援をいただき、誠にありがとうございます。
M高史さんからのアドバイスはご覧いただけましたか?
続いて【第2弾】として、スポーツレガシー事業の支援先の一つである
「ランニング学会」会長からのアドバイスをご紹介します!
ぜひ参考にしてみてください!
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ハーフマラソンの楽しみ方
ランニング学会では、ハーフマラソン(以下ハーフ)とフルマラソン(以下フル)を
比較する研究を長年実施しています。
そこから得られたハーフの楽しみ方や活用法を紹介します。
◎ハーフマラソンの負荷
フルで後半に大きく失速したり、筋肉痛で日常生活に不都合が生じたり、風邪をひいたりした経験を持つランナーは多いと思います。
これに対してハーフでは、ほとんどのランナーは、最後までペースを維持して走りきることが可能です。
必要なエネルギーという観点で、ハーフでエネルギー切れを起こすことはないからです。
また、身体のダメージについても、フルでは回復に4日~1週間程度要すランナーが多いのに対して、
ハーフでは多くは2日目までにはほぼ回復し、トレーニングの再開も早いことがわかっています。
とは言え、ハーフを完走するためには、フルと同様にトレーニングを継続することが欠かせません。
最低でも週に3回のランニングは不可欠で、ランニング習慣を構築する、という意味でもハーフにチャレンジすることをお勧めします。
◎フルマラソンへのペース戦略に役立てる
フルで大きな失速をせずに走ったランナーを対象(約260名)に、
直前のハーフとフルのタイムを比較しました。
測定した3年間のレースは、ハーフではほぼ同じ気温条件であり、
フルは、暑熱(平均20℃、以下同)、温暖(13℃)、寒冷(7℃)の3つの異なる環境条件のレースを比較できました。
その結果、ハーフの優劣に関わらず、
フルのタイムはハーフの約2.15(寒冷)~2.25(温暖)~2.35(暑熱)倍であることが分かりました。
この係数を持久係数と呼んでおり、ハーフのタイムからフルのタイムを予測するための指標になります。
フルを走る際のペース設定に利用してください。
東京レガシーハーフマラソンのコースは、前半5㎞までが下りです。
ここで極端なオーバーペースには気をつけてください。
一方、後半5㎞が上りという、ある意味過酷なコースとなっています。
声援をバックに、フルへの序章だと考えて都心の街中を楽しく走ってみてください!
◎ランニング学会について
ランニング、ジョギング、ウォーキングに関する科学的研究ならびにその実践を通してランニング、ジョギング、ウォーキングの普及・発展に寄与することを目的とする学会です。
ご興味ある方はこちらからぜひ詳細ご確認ください!
※ランニング学会は「東京マラソン財団スポーツレガシー事業」の助成・支援を受けています。