【寄付金事業報告】緊急支援・教育支援・保健衛生

2025.09.12 認定NPO法人 ADRA Japan

東京マラソン2026の開催まであと約半年となりました。
前回の東京マラソン2025チャリティでは、合計9,911,000円のご寄付をいただきました。皆さまからのご寄付により実現できた活動について、ご報告させていただきます。

緊急支援

アフガニスタン地震(2023)の被災地で、壊れた住まいに代わるシェルターを建設し、家族が安心して眠れる場所を届けました。

(完成した家屋シェルター。写真中央で引き渡し式が行われている。インジル地区)



また、長期化するウクライナ危機下では、避難生活を送る人々に食料や衛生用品を届けるとともに、人々が笑顔を取り戻せるよう、心理ケアへの取り組みを続けています。

(ハルキウでの食料配布の様子)

心理ケアの相談は、生活の不安を抱えた女性や高齢者、戦争で負傷された方々など、より脆弱な立場にある方々を中心に行っています。ウクライナ戦争で人々が負った心の傷はどれほどか…不安や恐怖、絶望。これらと向き合おうとすればするほど心がえぐられます。私たちが行う心理社会ケアでは、そんな人々が1歩ずつ前に進むプロセスを、専門資格を持つカウンセラーがお手伝いしています。

(オンラインでのグループセッションによるケアの様子)

人道危機が続くミャンマーでも、苦しい避難生活を続ける世帯を対象に、食料や衛生用品を届けました。

(バゴー地域で配付した食料)

米、豆、塩、油は、ミャンマー人の食生活において不可欠な食材で、避難民の方にとっても食べなれたものであるため、各業者の食材を食べ比べ、品質の良いものを選びました。

教育支援

100人のネパールの子どもたちに学用品や学費を支援しました。

(学用品を受け取った生徒達)

経済的に困窮している家庭や、一人親家庭や保護者に障害がある家庭の子どもであっても、教育を受けることで未来がひらけ、貧困から抜け出すことを願っています。近年では、医療や教育の道を志す子が増えており、未来への一歩を支えることができました。


保健衛生

安全な水が手に入らなかったネパールの村に高架水槽を設置。
「きれいな水を飲みたい」という住民の夢が実現しました。

ビジャヤナガル村での引き渡し式の様子)

村の住民からは「今までは、手押しポンプ井戸から水を汲み、生活をしていました。これからは、高架水槽からきれいな水を得ることができるので、病気にかかる頻度を最小限に抑えることができるでしょう」と、希望に満ちた声が聞かれました


皆さまのあたたかいご支援は、命や希望をつなぐための大切な力となっています。心より感謝申し上げます。

引き続き、あたたかいご支援をいただけますよう何卒よろしくお願いいたします。