【フローレンス 未来をつくる現場から  Vol. 3】フローレンスは、厳しい状況におかれた親子に支援を届け続けています!

2025.07.10 フローレンス

この春、新卒でフローレンスに入社しましたよーこです!

(フローレンスではニックネームで呼び合う文化があり、今回の記事もニックネームで自己紹介しています)


大学受験に向けて勉強に励んでいた高校3年生の頃、「女の子だし浪人はしないよね」と何気なく言われたことをきっかけに、まだまだ世の中では、性別によって何かを決めつけられることがあり、本人のやる気や自由な選択が奪われてしまうことがある、ということを強く感じるようになりました。

そしてそれは性別に限らず、障害があることや外国にルーツがあること、家庭の環境などにも同じような問題があると気付き、「自分では変えられないこと・変えることが難しいことのせいで、選択肢が奪われないような社会にしたい」と考えるようになりました。この想いをど真ん中において就職活動をした結果、フローレンスの取り組みに共感し、入社を決めました。

今回は、2024年のクリスマスの時期に合わせて、経済的に厳しい状況にある子育て家庭だけでなく、能登半島地震で被災したこどもたちや、フローレンスの訪問型病児保育「寄付によるひとり親支援プラン」を利用しているご家庭へ向けて、食品・日用品やクリスマスのプレゼントなどをお届けした3つの取り組みをご紹介します。

食品や日用品という「モノ」の支援を通じてつながり、困ったときに相談できる関係性をつくり、必要な支援を届け続ける。
どんな状況にあるこどもでも、希望と手をつないで歩める社会をつくることに、きっとつながる取り組みだと信じています!



1. 困りごとを抱えた全国約1万世帯の子育て家庭に食品を配送

突然ですが、皆さんは困ったことがあったとき、誰に相談しますか?
家族や親友、ママ友、パパ友、近所の人…その困り事によって相談する人は異なると思います。困りごとは解決しなくても、愚痴をこぼすことで心が少し軽くなることもあるかもしれません。

ですが、お金の心配や家族の暴力など、困りごとが深刻であればあるほど、相談できる人は限られてくるのではないでしょうか。

公的な窓口に相談に行こうとしても、
ひとり親で仕事が休めず時間がない、
人の目が気になって相談しづらい、
相談したことで余計に傷ついた経験がある、
困り事がありすぎて何を相談すればよいのか分からない、
そもそも行政の支援があることを知らない…。

厳しい状況にあるご家庭では、生活を支援する制度や仕組みがあっても、さまざまな理由で、自分から支援を求められず、社会的に孤立しやすい傾向があります。


「本当に困っている家庭は、自分から『助けて』と言えないのではないか。ならば、こちらから出向こう」


フローレンスでは、困りごとを抱えた家庭に必要な支援を届けるには、こちらから出向いていく支援が必要だと考えています。
食品などの配送をきっかけとしてつながり、関係性を築き、見守り、必要な支援を届け続ける。
このような取り組みを2017年から始めており、
2024年の冬には、同じ想いを共有する各地の団体と連携し、困りごとを抱えた全国約1万世帯の子育て家庭に食品を配送しました!

2.フローレンスの病児保育ひとり親会員家庭に「クリスマス特別配送」を実施

フローレンスでは、厳しい状況におかれている「ひとり親」家庭にも支援を届けています。

国の調査によると、ひとり親家庭の約半数は相対的貧困状態(その国の文化水準・生活水準と比較して困窮した状態のこと)にあります。
日本の長引く景気低迷や物価の高騰は、経済的に厳しい状況にあるひとり親家庭に一層大きな打撃を与えています。

フローレンスは、新型コロナウイルスの感染拡大に見舞われたことをうけ、2020年4月から2021年3月の間、フローレンスの病児保育を利用するひとり親家庭に向け、定期的に食品・日用品をお届けする緊急支援プロジェクト実施しました。
その後も、2022年、2023年と、食品や日用品、絵本やおもちゃなどをプレゼントしてきました。

そして2024年もたくさんの寄付のおかげで、80人ものひとり親家庭のこどもたちにクリスマスプレゼントを届けることができました!


が届いたご家庭からはこんな素敵な声をいただいています。

「毎年素敵なクリスマスのプレゼントを親向けにまでたくさん用意してくださり、ありがとうございます。
特に今年は親子でインフルエンザに罹ってしまったタイミングと重なったため、療養期間に家で遊べる新しい玩具があって本当に助かっています。

こどもと2人きりで身内も近くにいないため、鬱々したりこどもに厳しく当たってしまう日々です。フローレンスさんを通じて応援してくださる方がいることを感じられて、色々あってもまた頑張ろうと思えました。本当にありがとうございました。」
(一部抜粋)

3.能登半島地震被災地の子育て家庭に「クリスマス特別配送」を実施

2024年1月元日に発生した能登半島地震から1年以上がたちましたが、未だ復興の道のりは遠い状況にあります。

フローレンスは、地震の発生直後から被災地域での必要な支援について情報収集を行い、食品や赤ちゃん用のオムツなどをお届けし、被災地域を支援してきました。

今回のクリスマスの特別配送では、石川県内7つの支援団体を通じて170人のこどもたちにおもちゃをラッピングしてお届けしました。

プレゼントを受け取った親子の声からは、おもちゃが嬉しかったのはもちろんのこと、震災後の大変な日々の中で束の間の喜びを感じていただけたことが伝わってきました!

「この度は素敵なプレゼントありがとうございます。

年明けから4ヶ月間の断水生活と、日常とは程遠い生活に本当に心が折れそうでした。
何度も繰り返しくる大きな余震、先日もきた大きな地震…娘は3歳ですが地震がくるたびにものすごい勢いで机に潜りこみ、体を震わせて汗だくになりながら毛布にくるまってしばらく顔を出すのを嫌がります。親として抱きしめることしかできなくて苦しい毎日でした。
時々親戚宅に泊まることで心を和らげました。

たくさんのご支援をいただき本当に感謝してもしきれません。今回いただいたレゴブロックはクリスマスプレゼントとして娘にプレゼントしました。
「サンタさんまだあるの?」「これも?」と目をキラキラさせて喜んでいました。上の姉は小学4年生でしたが「ねぇねとこれ作ろう!」と嬉しそうにしてました。
下の子にはまだ少し難しいようですが姉妹で楽しく遊んでいます。時々ブロックがおままごとの野菜や果物に変化してます(笑)本当にありがとうございました。

おもちゃのプレゼントありがとうございました。
そして、心遣いまで。 ありがとうございます。」
(一部抜粋)

今回、フローレンスが行った3つの取り組みをご紹介するにあたり、一度きりの支援ではなく、寄り添い続けることの大切さを実感しました。
食品や日用品という「モノ」の支援も大切ですが、それを通じてつながり、困ったときに相談できる関係性をつくることこそが、
どんな状況にあるこどもでも、希望と手をつないで歩める社会をつくることに、きっとつながる取り組みだと信じています!

これらの取り組みは、フローレンスを継続的に支援してくださっている皆さんのご寄付によって実現できています。
いつも応援してくださる皆さん・ご寄付くださる皆さん、本当にありがとうございます!

フローレンスはこれからも、困りごとを抱えた家庭が孤立しない社会を目指して取り組みを推進していきます!


認定NPO法人フローレンスは、東京マラソン2026チャリティの寄付先団体です。


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