【東京マラソン2024寄付金事業のご報告】たくさんの途上国の子ども達に感染症のワクチンを贈れました!

2025.06.20 JCV


皆さま、いつもお世話になっております。認定NPO法人 世界の子どもにワクチンを 日本委員会(JCV)です。

計14の国と地域から30名もの支援者の方々が、JCVのチャリティランナーとして参加してくださった東京マラソン2024。今日は、チャリティランナーの皆さまからいただいたご寄付で贈られた子どもワクチン支援について、ご報告いたします。

JCVでは、必ず支援国へとワクチンや関連機器の現物を支援しています。2023年7月にいただいた、東京マラソン2024チャリティーランナーの皆さまからのご寄付を含め、それぞれ以下の人数分のワクチンや関連機器を現地に届けています。




2023年支援総額:1億1,662万5,340円分



ミャンマー定期予防接種支援

●ワクチン
ワクチン、注射器等の購入
※不活化ポリオやBCG(結核)ワクチン約1,000人分を予定。現地でワクチンを調達するため、種類や接種可能な人数などの詳細はUNICEF事務所により後日決定

●コールドチェーンなど
少数民族の保健機関育成・接種実施費用、看護師やボランティアへワクチンやコミュニティへの働きかけのトレーニング費用、技術アシスタンス費用


ラオス定期予防接種支援
●ワクチン
経口ポリオワクチン34万人分、TD(破傷風/ジフテリア)ワクチン45万人分、B型肝炎ワクチン15万4,000人分

●コールドチェーンなど
注射器



ブータン定期予防接種支援
●ワクチン

経口ポリオワクチン3万人分、BCG(結核)ワクチン1万6,000人分、MMR(はしか/おたふく風邪/風疹)ワクチン2万人分、DPT(ジフテリア/百日咳/破傷風)ワクチン8,000人分、TD(破傷風/ジフテリア)ワクチン3万5,000人分、B型肝炎ワクチン8,000人分

●コールドチェーンなど
注射器、温度計、コールドチェーンメンテナンス訓練費用、プログラム管理費用、ワクチン・接種機器の運搬費用、未接種児の調査・接種キャンペーン費用



バヌアツ定期予防接種支援
●ワクチン

五価(ジフテリア/百日咳/破傷風/B型肝炎/髄膜炎桿菌b型(Hib)による細菌性髄膜炎)ワクチン3万8,000人分、MMR(はしか/おたふく風邪/風疹)ワクチン2万3,500人分

●コールドチェーンなど
ソーラー保冷庫、コールドチェーン機器の設置及びメンテナンス費用、ワクチン・接種機器の運搬費用、ワクチン管理ツールの制作費用

なお、各国ごとの支援金額の内訳は以下の通りです。
ミャンマー:2,657万7,000円
ラオス:3,617万4,398円
ブータン:2,803万5,192円分
バヌアツ:2,583万8,750円分




2023年には、ラオスへの現地視察も行い、病院や各地の診療所、子ども達が住む村などを訪問しました。新型コロナウイルス感染症の世界的大流行により、ラオスを訪れるのは約5年ぶり。それでも、山間部へのアクセスの問題はあるものの、子ども達へのワクチン接種は比較的順調に進んでいることが確認できました。特に、ラオス第2の街パクセーを中心とした南部4県では「接種率が、ラオス政府が定めた目標値の 94%を超え、98%に達している」など、ワクチンによる感染症予防がしっかりと定着していました。

1人でも多くの子ども達の命を救うため、私たちはこれからも活動してまいります。ご協力よろしくお願いいたします。