スポーツを軸とした新しいライフスタイルを享受できる社会の実現

一般財団法人東京マラソン財団スポーツレガシー事業

  • 2017-01-10

    『キッズアスレティックス×東京マラソンスタイル』第4回、皿沼小学校で開催

12月13日(火)に足立区立皿沼小学校にて、2016年度のスポーツレガシー事業の寄付金事業の一つ、『キッズアスレティックス×東京マラソンスタイル』の第4回目を実施しました。
この取り組みは、子どもたちのスポーツ基礎力を高めるとともに、マラソンをはじめとする陸上競技への関心が高まるようサポートすることを意図して、国際陸連が開発した世界共通こども運動プログラムを推進する日本キッズアスレティックス協会(一般社団法人キッズアスレティックス・ジャパン)の協力のもと実施しています。

皿沼小学校は、多くのランナーが集う舎人(とねり)公園に隣接し、児童も元気いっぱい。広いグラウンドで、スポーツ振興にも力を入れています。

 

寒空の下、時折冷たい風が吹く中ではありましたが、雲の間から太陽も顔を出し、暖かな陽射しを浴びながら、今回、『キッズアスレティックス×東京マラソンスタイル』に参加してくれたのは、3年生、4年生の99名。「おはようございます」「よろしくお願いします」という元気な挨拶からスタートしました。

講師として指導いただいたのは、陸上競技でオリンピックや世界陸上に出場経験のある4名の先生です。
※敬称略
 ・大島 めぐみ(シドニーオリンピック5000m、アテネオリンピック10000m代表選手)
 ・伊藤 友広(アテネオリンピック4×400mリレー代表選手 4位入賞)
 ・君野 貴弘(走高跳元日本記録保持者、セビリア世界陸上代表選手)
 ・徳田 由美子(世界陸上〈1991年〉代表選手、800m元日本記録保持者)
 ・八幡 賢司(110mハードル、世界陸上〈2007年〉代表選手)
その他、企画運営や進行については以下の先生にご担当いただきました。
 ・沼澤 秀雄(立教大学コミュニティ福祉学部スポーツウエルネス学科教授)

元気よく校庭に集まった3、4年生の児童たち。体育授業の一環として、まずは土肥和久校長先生のお話を聞き、続いて沼澤先生から「今日は世界中の子供たちが実際にやっているプログラムを行うので、お兄さん、お姉さんの指導を受けながら楽しく動きましょう」と説明。児童からは「世界と同じってすごいね」と感嘆の声が起こりました。
続いて徳田先生によるウォーミングアップ。空気の冷たい外でも元気に動けるように、体をつかったジャンケンからスタート。しゃがんだり、両手をいっぱいに伸ばしたり、いろいろな動きを織り交ぜた「グー」「チョキ」「パー」の練習をした後は、実際に徳田先生とジャンケン対決を行い、続けて大島先生と校庭ランニングを行いました。
大島先生を先頭に「1周目は先生を追い越さないようにペースを守って、2周目は少しペースを上げて走ってみよう」と2周をランニング。広い校庭を気持ちよさそうに走り、体も温まりました。

 

そして実際のプログラムを始める前に、110mハードルの選手である八幡先生によるデモンストレーションが行われました。小学校の授業でも使うハードルを2台置きましたが、八幡先生は「高さが足りないので」と横から縦に向きを変え、「実際にはこの高さをこのスピードで跳ぶんだ、というのをよく見てね」という言葉の後、八幡先生が華麗にハードルを飛び越えると、児童からは「うぉー」「すごーい!」など歓声が起こりました。

その後は3グループに分かれて、以下の3種目を各15分間ずつローテーションで全て体験してもらいました。

1)伊藤 友広先生 「ラダースプリント”走”」=はしご状のスペースを正しい動作ですばやくクリアーします。
等間隔にラダーが置かれたコースを2チームに分かれ、伊藤先生から「まず、約束は1つだけ。みんな全力で走りましょう」と声がかかり、それぞれが個性のあるフォームで一生懸命走ります。全員が走り終わると、伊藤先生から「ももを高く上げて、大きく速いテンポで走りましょう」とアドバイスが送られました。
さらに伊藤先生からは100m走の選手の足が地面につく時間は約0.1秒であり、足がベタっと地面についていてはスピードが遅くなることが伝えられ、児童は伊藤先生の合図に合わせてその場でジャンプ。先生のアドバイス通り、自分の体を地面からはね返すようにポンポンポン、とリズムよく跳ぶ練習をした後は、再び練習に取り組み、最後はリレー形式で対戦。競走を楽しみながらそれぞれのチームに「頑張って!」と声援を送り合い、多くの児童が楽しそうに走りました。

  

2)君野 貴弘先生、徳田 由美子先生 「トリプルジャンプ”跳”」=全身のバネを使って連続のジャンプをします。
2つのグループに分かれて君野先生、徳田先生がそれぞれ指導に当たります。
徳田先生はリングを使って、腕の振りを大きく、前後左右にジャンプ。前、後ろ、左、右と小刻みにジャンプの練習を行った後は、2人1組になり、1人が飛び、もう1人はジャンプした回数を数え、その数を競いました。「体の中心がぐらぐらしているとジャンプできないので、姿勢よく、ジャンプすること」と徳田先生からアドバイスが送られると、15秒間で50回以上もジャンプをする児童も出てきて、とても盛り上がりました。
君野先生は立ち幅跳びと、立ち三段跳びを指導しました。膝を曲げて、大きく前後に手を振って、地面をぐっと蹴り前へ跳ぶ。1、2、3、ソレ!という君野先生の合図を受け、児童は大ジャンプを連発。立ち幅跳びの練習後は立ち三段跳びの練習を行います。最後の踏み切りが難しく、なかなかポイントがつかめない児童に対して君野先生は「体を前に倒した時にとっさに出てくるのが利き足だから、利き足でジャンプしよう」とアドバイスすると、5mを超える大ジャンプを見せた児童もいました。最後は君野先生がデモンストレーションとして三段跳びを行い、7mを超えるジャンプを見せると、児童は笑顔で拍手を送りました。

  

3)八幡 賢司先生 「ジャベリックスロー”投”」=羽が付いて音が出る特殊なボールを投げます。
正しい持ち方や投げの構え・パワーポジションが大切です。八幡先生からまずは「顔の横でボールを持って、そのまま後ろに引く」と持ち方を教わった児童は、続いて投げる時に大切な「重心移動」を練習します。八幡先生と一緒に左、右、左、右と重心を移動させ、横向きになって投げる方向へ向け、後ろ、前、後ろ、前と重心移動のコツをつかんだ後は、力いっぱい投げました。八幡先生から「手の力だけで投げずに、体を使って投げるように」とアドバイスを受けた後は、より高く投げる児童の姿があちらこちらで見られました。
二度練習を行い、最後は3チームの対戦形式で2、3、4、5と得点がかかれた幕へ1人ずつ投げ、その得点を計算。投げる動作と算数を合わせたゲームはとても盛り上がり、勝ったチームからは歓声が起こりました。

 

最後に、大島先生から児童の皆さんにメッセージが送られました。
5000mと長距離を専門にする大島先生からは、長距離のポイントが語られました。児童に向け、大島先生は「一番いい姿勢を取ってみて」と声をかけ、児童が背筋を伸ばして立つと、大島先生は「頭のてっぺんから糸で引っ張られるイメージで上にグーッと体を伸ばす。息が苦しくならないように胸を開いて、肘は腰の横で動かさず、真っ直ぐじゃなくカタカナのハの字のように腕を振って走りましょう」とアドバイスを送りました。
さらに昨年東京マラソンを走った大島先生からは、苦しい時に送られる声援がどれだけ励みになるか、「頑張れ、もう少しだよ、という声がランナーにとって大きなパワーになる」と話しました。

 

最後まで一生懸命話を聞いて、アドバイスを受けた通り、楽しそうに動いてくれた児童に、沼澤先生からは「走る、投げる、跳ぶ、というのはどんな運動にも基本となる大事な要素。どんなスポーツをするにも大切な基本を大切に頑張って下さい」とメッセージが送られ、リングバトンのプレゼントがありました。

次回、第5回目は2017年2月2日(木)に東京マラソン2017のコースにもほど近い江東区立東陽小学校で実施予定です。

  

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