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スポーツレガシー事業-1

  • 2018-01-24

    車いす陸上チャレンジサポート『車いす陸上体験教室』を大田区立羽田小学校にて開催!

スポーツレガシー事業アンバサダー中村優です。
今回は、12月17日に大田区立羽田小学校にて開催された、車いす陸上体験教室を見学させていただきました。
講師は副島正純さん。副島さんは、パラリンピック4大会に出場し(アテネ・北京・ロンドン・リオ)、2004年アテネパラリンピック4×400mリレー銅メダル、2008年北京パラリンピックマラソン12位、2012年ロンドンパラリンピックマラソン4位(日本人1位)という成績を残されているトップアスリートで、東京マラソン車いすレースディレクターも務められています。

 

この日は、日頃から車いすで生活している方たち7人と、羽田小学校の子どもたちが参加してくれました。

 

ご両親に参加理由を尋ねてみると、子どもがマラソンが好きだったり、子どもの希望で、といったような子どもたちの自主性を感じられる声が多かったです。始まる前にトラックをゆっくりウォーミングアップをしていた来夢ちゃんは、水泳が得意でスポーツが大好きとのこと。

昨年12月に夢の島競技場で開催された車いす陸上体験教室にも参加されたさとみさん。
綺麗なトラックでこぐのが気持ち良くて好き、ということで今回も参加してくれました。

羽田小学校の松岡校長は、「人権教育に力を入れている。入口として、パラリンピアンの方からお話を聞くことは、子どもたちにとってとても良いことだと思っています。」と、車いす陸上体験教室の開催を歓迎されていました。

ボランティアで競技用車いすに乗るサポートをしてくれるのは、理学療法士の皆さんです。

競技用車いすに乗る前にまずは準備運動を。「車いすは上半身をよく使うので、上半身をしっかり動かしていきます。」副島さんの指導のもと、肩から指先まで丁寧にストレッチ。

いよいよ競技用車いすへ!
小さい前輪がひとつと、大きな後輪がふたつ。
自転車にも似ていますが、前傾姿勢になって乗ります。

 


(↑今回の車いす教室より、スポーツレガシー事業で寄付された車いすが登場!)

日頃から車いすに乗って生活をしている子どもたちに聞くと、いつもの車いすは小回りが利くけどスピードは出ない。競技用はそれほど小回りは利かず、カーブの角度調整は難しいけど、スピードは出る。とのことでした。でも車いす自体に乗り慣れているだけあって、とてもスムーズに競技用車いすを操っていました。
競技用車いすは、ひと漕ぎでスムーズにスピードが出るので、皆すいすいと楽しそう!

  

みのりちゃんは、ここへ来るまでは「私は乗れないと思う。」とお家で言っていたそう。
人一倍身体が小さくお母さまも心配されていたのですが、小さい子でも乗れるサイズがあり、結構速く走れているし嬉しいです。と喜ばれていました。

私も最後に乗らせてもらったのですが、前傾姿勢をキープしないと後ろに倒れてしまいそうになるので、慣れない体勢がなかなかきつかったですね…。漕ぎながら方向転換のためのハンドル操作をするのも難しかったですが、スムーズに進むとすごく気持ちが良かったです!
東京マラソンのボランティアさんも参加し、積極的にトラックを走っていました。

  

しばらくトラックをぐるぐる回って練習をした後は、車いすの子どもたち、羽田小学校の子どもたち、理学療法士の先生たちを混合したABCそれぞれ7人ずつの3チームに分かれてレースをしました。
5人目の走者は日常用の車いすで、それ以外の人たちは競技用車いすで走ります。
比べると圧倒的に競技用車いすの方がスピードが出やすいのが分かりました。ただ、日常用の車いすは、小回りが利く分カーブを曲がるのは速かったです。

 

応援に夢中で自分の出番を忘れてしまう男の子も出てしまうほど、みんな一生懸命応援して、とてもいい光景でした。
アンカーは、日頃から車いすでスポーツをしている来夢ちゃん、しおりちゃん、そして副島さん。来夢ちゃんとしおりちゃんはライバルということで、とても熱の入った戦いとなりました!

 

副島さんのチームは周回遅れとなっていたので、副島さんの最後の追い上げも見ものでした!!
大きなマラソン大会だと、フルマラソンのスタート前に車いすマラソンがスタートして、コース上で車いすマラソンの選手たちとすれ違う機会があります。そのスピードにいつも驚かされるのですが、自力で出せるトップスピードは時速37~38キロだそう。
この日は子どもたちとのレースだったので、本領発揮はしていなかったかもしれませんが、氷の上を滑るようになめらかにスーッと走る副島さんの姿に、とても感動しました。

  

「いつもは、小学校へ行って健常者の子たちに向けて車いすの体験会をするか、日頃から車いすに乗っている子たちとその家族に向けて体験会をするか、のどちらかで、今回のように羽田小学校の子たちと車いすの子たち、両方がいてくれて一緒になって体験ができる機会は初めて。和気藹々とした空気でとても楽しかったし嬉しかった。まずは知ってもらうことが第一歩だと思っているので、いい機会だったと思う。」と副島さんはおっしゃっていました。

身体が小さくても運動が苦手でも車いすでも、どんな子でもスポーツをしたり、応援したり、支えたりして楽しめるチャンスがあるんだと、もっともっと伝わればいいなと思います。

 

副島さんは東京マラソン2018に出場されます。私もチャリティランナーとして走るので、応援のほどよろしくお願いいたします。
車いすマラソンのスピード感を目の前で味わったらきっと感動しますよ!

中村優

主催:一般社団法人ウィルチェアアスリートクラブ ソシオSOEJIMA
(ホームページ:http://sociosoejima.com/

  

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